シンボルツリーは何にする?モミジの王様『大盃』で決まり!
「モミジとカエデの違いって知ってる?」
こんにちわRR博士じゃよ。今回は、おうちのシンボルツリーにはモミジなどいかがでしょうというお話じゃよ。
家を新築する際に、ネットなどから情報を集めようと夜な夜なPCやらスマホにかじりついておりますと、よくわからないうちに「シンボルツリー」というものを植えなければならないような雰囲気になりがちです。
あるあるやね。
そんな感じでネットのランキングなんかを参考にしているうちに、落葉樹は掃除めんどくさいし、常緑樹のシマトネリコ、ソヨゴ、オリーブあたりに落ち着いてしまいがちです。
あるあるやね。
そんでもって、「選択肢が多すぎて選ぶのめんどくさい!」、「多くのサイトでランキング1位になっているし、これでいんじゃね?」ってなことでシマトネリコを安易に選んで植えてしまい、想像以上のスピードで生長していき、ひんぱんに剪定しなければならなくなって、「こんなはずではなかった」と後悔しがちです。
あるあるやね。
おそらく多くの場合、シンボルツリーを植えたときのその木への思い入れというのは、植え終わった瞬間から急速にトーンダウンしていき、単なる日常の風景の一部でしかなくなってしまいがちです。
あるあるやね。
この現象は「風景化」などと呼ばれたりして、注意書きの掲示や、深夜のテレビショッピングで欲しくなって買ってはみたものの一度しか使わずに部屋の片隅に置きっぱなしの腹筋トレーニングマシーンなど、日常生活のいたるところで発生しています。
ひとたび「風景化」が起こってしまうと、ふとした瞬間にその存在を再認識するまでかなりの時間を要してしまいがちです。
そしてこの「風景化」は、単調にならないやり方で自分の存在をアピールし続けられるもの以外には、ほとんどの場合、抗うことがとても難しいのです。
あるあるやね。
では、「風景化」しないシンボルツリーとは何でしょう?
それはモミジです。
・・・
クイズ形式で盛り上げて見せ場を作ったと見せかけておいて、とてつもなく普通の答えです。
あるあるやね。
モミジは年に一度、冬を迎える前にほんの短い間ですが葉を赤く色づかせる、ご存じ「紅葉」という強力なイベントを持っています。
これは多くの人というか、誰もが知っていることですね。紅葉の時期になると多くの観光地へ「紅葉狩り」にたくさんの観光客が集まります。
紅葉はとても美しいですよね。でも、モミジの本当に美しい季節って、実は秋ではなくて春なんです。
世界的に有名な植木の町である川口市の安行というところに、「小林モミジ園」という国内でも珍しい、モミジを専門に扱っている植木屋さんがあります。
約3000坪の敷地には様々な種類のモミジがそこらじゅうに植えてあります。
紅葉の頃には、別に買いに来たわけでもない、ただ紅葉を見に来た人たちで賑わうそうです。
シンボルツリーをモミジにしようと、ちょうど紅葉の頃に訪ねました。
その年は暖冬の影響で見事な紅葉は見られず、葉がチリチリに枯れてしまっているものばかりで少々残念だったのですが、のどかな感じのなかで甘酒をごちそうになり、いろいろとモミジについて説明していただきました。
そのときにおっしゃっていたのが、秋の紅葉も美しいけれど、もっと感動するのは春紅葉(春の芽生え)で、ゴールデンウィークの少し手前ぐらいに最も美しくなるのだそうです。
「出猩々」などに代表される芽生えから真っ赤に色づくもの、緑色や黄色に縁だけ赤みがかっているものなど、秋には見られない色彩を放つ色とりどりの新芽がいっせいに膨らみ開いてくる。
秋とはまた違って、厳しい冬を越え、夏に向けて葉を伸ばし、新たに活動を始めていく勢いや生命の息吹なども感じさせてくれる・・・。お話を聞いていて、そんな素敵な光景に一度はお目にかかりたいと思いました。
春の紅葉狩り、あなたもぜひ一度足を運ばれてはいかがでしょうか。
そんなこと言いながら自分はまだ行けてないんですけどね。
あるあるやね。
この話を先に聞いてしまったら、またいろいろとどれにしようか悩んでしまったと思いますが、その時点で春紅葉なんて知らないし、秋に一番美しく真っ赤に色づく種類がいいとお伝えしたところ、モミジの王様と呼ばれる「大盃」という種類を勧めていただき、それに決めました。
この「大盃」の特徴は紅葉の時期になると最初は茶色っぽい色に変色し、やがて茶色味が抜けて、明るい朱色に変わっていきます。
地植えしてあるものを掘り起こし、根巻きしてもらいます。
このとき教えていただいたのが、植木を選ぶとき、根鉢が大きいものはあまり良くないということ。
根があまり張ってないものは、詰め物をして根鉢を大きくし、根がたくさんあるように偽装しているものが多いそうです。
「ぱっと見にだまされてはいけない。」
あるあるやね。入れたり盛ったりかぶったりと、よのなかは偽装で満ち溢れているね。後で知ってがっかりしないためにも、真実を見きめる目を養いたいね。
さっそく持ち帰ったモミジを庭に植え付けます。植付けの適期は葉が全て落ちた頃です。
翌年の春、無事に新芽がいっせいに膨らんで勢いよく伸びてきました。
伸びてきた新芽はピンク色がかった黄緑色で、遠目に見ると花が咲いているようにも見えて、とても美しいです。
完全に新芽が開き切ると、葉の赤みは徐々に抜けていき、完全な緑色になります。この色の変化も面白いです。
梅雨も終わりにさしかかり、本格的な夏を迎えようという頃、葉がチリチリに縮れ始め、やがてぽろぽろと落ちていきます。
根が完全に張り切っておらず、水の吸い上げが追いつかなかったようです。
全ての葉が落ちてしまったわけではなかったので、紅葉は見られたといえば見られたんですが、スカスカでチリチリのやつも残っている感じで、とても残念な感じでした。
そして2年目の今年、去年よりも枝も伸びてパワーアップした新芽の展開、完全に根付き、夏になってもまったく落ちない葉。台風の風を受けても平気でした。
夏も終わり、今年はまともな紅葉が見られるとウキウキしていた10月下旬、前触れも無く現れたのは台風21号「LAN」でした。
どうやら日本直撃で上陸コースを進む様子の台風「LAN」。気象情報では史上最強レベルだと何度も注意を喚起していました。
強めの台風が来るたびに「今世紀最大」、「史上最強」とアナウンスされるものだから、「あー、またか」といった感じです。
あるあるやね。「オオカミ少年効果」やね。
ところがどっこい、この台風「LAN」、風、雨ともにそこそこで、久しぶりに「強かった」と感じさせる台風でした。
でも、そんな暴風雨にもモミジは平気な様子でした。
台風が過ぎて2日目でしょうか。日常の風景になんとなく違和感を感じつつ、ふとモミジに目を向けると、すべての葉がチリチリに縮れていました。
驚いて、そういえばと周りを見渡してみると、多くの木々の葉が茶色くなっていて、いっせいに枯れてしまったかのようでした。
塩害です。台風が海の水をまき上げてうちのモミジにぶっかけたのです。
しばらくすると、すっかり葉がなくなってしまい、まるで冬を迎えたかのようです。
秋モミジの代表、あまたあるモミジの中で王様と称される「大盃」の紅葉。
もうすぐ見られるとワクワクしていた日々。2年も待ったんだよ・・・。
心にぽっかり穴が開いてしまったかのようです。
「大盃ロス」です。
あるあるやね。期待の地平が高かった分、落胆も大きいね。「認知的不協和」だね。解消するには「あのブドウは酸っぱい」と思い込むしかないね。
来年は3度目の秋を迎えるわけですが、まったく期待してません。
どーせ村の変わり者がやってきて葉っぱをすべて食べてしまうんでしょ。
どーせ村の力もちがやってきて力自慢しようと引っこ抜いて行ってしまうんでしょ。
なにあの木、なんか葉っぱが手の形みたいで気持ち悪いんだけど。
省管理型の芝TM9の穂を刈る!
「芝管理社会。芝奴隷。」
こんにちわ、RRです。今回は、前回庭に張ったトヨタ自動車が開発した省管理型の芝TM9の伸びてきた穂を刈るお話です。
死ぬ思いをして芝張りをしたのが梅雨時の6月でした。早く根付かせるために毎日朝早く起きて水をまいてやりました。2週間ほどたったころだったでしょうか。ある朝異変に気付きました。
「なんか茶色っぽくなってきたな。」
よくよく見ると、葉っぱではなく稲穂のような形状をしているものが広範囲にわたってびっしり生えているではありませんか。
「とうとうこの日が来てしまったか。」
そう、このTM9、背丈が低く省管理型の芝としてとても優秀なのですが、唯一にして最大の欠点を持っているのです。それは、
「穂からこぼれた種から、背丈の高い芝が(ごくまれに)生えてくる。」
芝の中に生えている芝は、芝以外を枯らす選択性除草剤を使っても駆逐することができないので厄介です。
なにこの設定。いかれてますぜ。
この設定のおかげで、こぼれ種を発芽させないために、穂が成熟する前に刈ってやらなければなりません。芝刈りの回数は減らせても、穂刈りは怠ることができません。
この憎き穂が出現するのは4月から6月と言われていますが、我が家では9月にも全面的に出現したことがあり、常に庭の隅々まで監視の目を行き届かせていなければなりません。
少しでも穂刈りが遅れれば、こぼれ種から背丈の高い芝が生えてきてしまう恐れがあります。
芝刈りの回数を減らそうだなんて手抜きをしようとしているのに、その「手を抜く」というプラットフォームを維持するために、逆に手をかけなければならない。
房州さんのあの名言を思い出しました。
「怠惰を求めて勤勉に行き着くか・・・・」
あるあるやね。
もしかして、トヨタ自動車はTM9を通してそんなメッセージを僕らに伝えたかったのかもしれませんね。
さあ、穂刈りを始めましょう。芝を刈るには芝刈り機が必要です。
芝刈り機にもいろいろな種類があります。簡単に見ていきましょう。
1.ロータリー式
円盤状の水平に回転する刃で芝を叩き切ります。いわゆる草刈機と同じ構造です。
切り口は多少粗いようですが、後述のリール式に比べて比較的安価。
特に替え刃の価格はリール式に比べて8分の1から10分の1と手に入れやすく、交換方法も簡単でお手軽に交換できてしまいます。
2.リール式
円筒状の縦に回転する刃で芝を挟み切ります。ロータリー式に比べて切り口が美しく仕上がるといわれています。
長く伸びてしまった芝を刈るのには向いていません。また、刃のメンテナンスを怠ってしまうとすぐに切れ味が悪くなってしまいます。
車輪の接地面と刃の距離で刈高を設定する仕組みなので、芝生がデコボコだと当然刈り残しや深刈り(軸刈り)といった事態が起こります。
このように芝刈り機を使用していると、ぱっと見ではわからないでこぼこもすぐに判明します。すぐにその場で目土して、でこぼこをなくしていき、きれいな芝生を目指していきたいですね。
家庭用としては手動式のもの、電動式のものがありますが、おすすめは電動式のものです。
3.バリカン式
壁際や舗装との境、複雑な地形の場所、植木の根元など、ロータリー式、リール式ともに刈ることができない場所を刈るのに必要です。
狭めの芝生ならばこれだけで刈ってしまうことも可能です。
狭い庭であろうと広い庭であろうと、絶対に持っておくべき必需品だと思います。
軽くて取り回しも良い反面、刃がむき出しのものが多く、安全にはじゅうぶんに注意して使用する必要があります。
コードレスで扱いやすい充電式のものが多くあります。
以前からマキタのコードレス掃除機を所有していまして、それと同じバッテリーが使いまわしできるということで、マキタのMUM168DZというバッテリー式バリカン式芝刈り機の本体のみを購入しました。際刈り用です。
バッテリー付きのMUM604DRFは、倍以上のお値段がしているようです。
広範囲用には、せっかくなので美しく仕上げたい、また、広いので刈幅の広いものが良いということで、マキタのMLM2851というリール式電動式刈幅280mmのものを選択しました。
なんとなくメーカーをそろえたほうがいいのかな、なんて思って同じマキタのものにしましたが、コード式なのでメーカーをそろえる必要性は全くありません。
あるあるやね。
後々になって後悔したのですが、リョービから出ているLM-2810は、アクセサリーとしてサッチング用の替え刃が用意されていまして、こちらにしておけば、ヒィヒィ悲鳴をあげながら熊手片手にサッチング作業する必要がなかったんです。まあ、年に何回もありませんけど。
さあ、準備は万端、いざ穂刈りです。
リール式芝刈り機ですが、昭和時代の掃除機くらいのけっこう大きめの音が出ます。早朝にやるとご近所さんからヒンシュクを買うかもしれません。
はじめ、刈高を25mmに合わせて動かしますが、あまり刈れている感触がないので、刈高を15mmに下げました。
芝刈り機の進むスピードは使用する人のさじ加減で速くも遅くもできますが、ちょっと速いかなと思うくらいのスピードで進んでもきれいに刈れています。
素人しごとで芝張りをしたので、でこぼこ感がすごくて、ちょっと盛り上がっているところにさしかかると、「シャリっ」という音がして、手には砂を巻き込んだ感触が伝わってきます。
やってしまいました。軸刈りです。これをやってしまうとその部分の芝はすぐに黄変してしまい、しばらく復活しません。
でこぼこが要因の一つですが、刈高も低すぎましたかね。
軸刈りしても辛抱強く待っていれば元に戻るのですが、自分の持ってる芝生イメージは緑のじゅうたんなので、なんとなく嫌な気分です。
あるあるやね。
逆にへこんでいるところは、うまく刈れておらず、あのいまわしき穂がまだ残ったままです。ああ。
ここで満を持してのバリカンの登場です。壁際と、植木の根元、刈り残してしまった穂を刈っていきます。
ただ、このバリカン、軽くて小回りが利いて便利なのですが、刈った後の刈りカスを集める仕組みになっていません。刈った穂がそのまま地面に落ちていきます。
「えーっ、これでは背丈の高い芝が生えてきてしまうーっ!」
こぼれた穂が気になって仕方ありません。
しかも地面すれすれの低いところにある穂は刈ることができません。
「あーっ、こんなんではせっかくのTM9の芝生が普通の高麗芝になってしまうーっ!」
あるあるやね。強迫神経症に近いね。
穂刈りの作業自体は40分ほどで終了しました。刈りカスは90リットルゴミ袋が満杯になるほど出ました。けっこう出るんですね。普通の高麗芝だったらと考えると恐ろしいです。
初穂刈り、初芝刈りは軸刈り多めになってしまいましたが、その後、目土で修正するなど、でこぼこも減っていきました。
そして不思議なことに、スギナの襲来やモグラとの格闘などの苦難を経て、芝刈りも回数を重ねていくにつれて、あれほど嫌だった、一粒でも種がこぼれるのが許せなかったTM9の穂に対する気持ちも、徐々に変化していき、
「こぼれ種?草丈の高い芝?いいんじゃないの?いろいろなものがあっていい。それも生命の営みですよ。生き物バンザイ!生命賛歌!」
と、許してやれるようになっていきました。
あるあるやね。
「多様性を許容しよう。」
もしかして、トヨタ自動車はTM9を通してそんなメッセージを僕らに伝えたかったのかもしれませんね。
省管理型の芝TM9を自分で張る!
「お金かかるし、自分で芝を張りますかね。」
こんにちわRRです。今回は、約30坪の庭に省力、省管理型の芝TM9を自分で芝張りして死にそうになったお話しです。
「芝張りなんて芝を買ってきて並べるだけでしょ、簡単、簡単(^^♪」
ということで、さっそく芝張りの手順を調べてみると、
1.下地づくり
2.芝を並べる
3.目土入れ
4.水かけ
あー、もう超簡単ですね。自分でやるしかないですね。
ちょうど梅雨時で芝張りに適した時期。雨が降れば水かけも省略できるし一石二鳥です。
さっそく下地づくりからやりますかね。遠くを見つめて目を細めながらつぶやきますかね。
「芝張りってーのはよ、要するに下地づくりなんだよな。」
余裕過ぎて、やったこともないど素人なのに通ぶって名言残したくなるよね。
あるあるやね。
芝を張る予定の庭は、雨が降るとぬかるんでしまい、晴れると固まってしまうような土質だったので、表土を入れ替えて改良することにしました。
この時点ではわくわく感が先行してやる気満々100%です。
省管理型の芝TM9のマットですが、普通に売られている高麗芝のマットと形状や大きさはほとんど変わりません。
芝マットは2~3㎝ほどの厚みがあるので、これをおさめるために、その分の土を庭から取り除く必要があります。
固い地面を人力で堀り進めるのもめんどうなので、小型の耕運機を借りてきて、表面を耕します。
ホームセンターで買ってきた土のう用の袋100枚ほどに、余分な土を詰めていきます。
「軍手をしないでスコップ使ってると、手の皮がむけてくるんだぜ。プロは軍手するんだぜ。」
名言を言おうとして、ただ知識をひけらかしたいだけの知ったかぶり野郎みたいになっった挙句、ぜんぜんたいしたこと言ってない感じ。しかも周りに誰もいない状況でどや顔。
あるあるやね。
土のう袋は満杯まで入れると重すぎて持ち上げられないので、3分の2ほど詰めます。土のう100個ってけっこうな量です。なまった体にはしんどいです。
ようやく作業を終え、へとへとに疲れ果て、体の泥を洗い流し、風呂に浸かって今日という日を振り返ります。
「こんなこと、自分でやるもんじゃないな。」
あるあるやね。
あんなに余裕ぶっこいていたのに、まだまだ先の工程があると思うと暗澹たる気持ちになります。
ただ、今日でこの土のうに土を詰めるという、とても分かりやすく大変そうな作業を終わらせたことを思い出し、自分に言い聞かせます。
「いける。まだいける。大変な作業は今日で終わったんだ。」
あるあるやね。自分に言い聞かせるしかないね。
気を取り直して、次の休みの日、川砂とバークたい肥を買ってきて庭にぶちまけます。そしてまた借りてきた耕運機で混ぜながら耕します。
「せっかく大変な思いをして土を取り除いたというのに、なんでまた川砂やらバークたい肥なるものを入れてしまうのでしょうか?」
ある日突然クイズ形式で進行したくなっちゃったりするよね。
あるあるやね。
川砂は水はけをよくするため、バークたい肥は通気性、肥料持ちをよくするために混ぜ込みます。雨が降ってはぬかるんでいた土壌を改良する狙いです。
じゅうぶんに耕し終わったら地面をならします。トンボがないので、アメリカンレーキというやつを使いました。ならしおわったら地面を安定させるために足で踏み固めていきます。
この時点でうっすら気づき始めています。
「これ、絶対でこぼこになるよね。」
あるあるやね。
芝生がでこぼこになるとやっかいなのが芝刈り機です。
水平であること前提の機械なので、でこぼこの凸に足が乗っかったら刈り残し、凹に足がはまったら軸刈りになってしまいます。
きれいな芝生を簡単に維持していくためには、芝張りででこぼこを作らないことが重要なのです。
なんだかんだでここまで作業を終え、あとは芝を張っていくだけです。
「下地さえちゃんとしてりゃあ、あとは芝が仕事してくれるのさ。」
自分で適当に作った名言(風のもの)前提に、さらに名言(的なもの)をかぶせて、もう終わったような気になってしまっています。
あるあるやね。
さあ、次はいよいよ芝マットを並べていきます。
芝張り当日朝。宅配便で芝が届きます。その数900枚。すごい段ボール箱の量です。
このトラック、うちの芝しか乗ってません。降ろすのだけで大仕事です。
嫌な予感がします。とても嫌な予感がします。
そして天気は快晴。最も太陽が高いこの時期、晴れるとその日差しは強烈です。
とても嫌な予感がします。
そんな予感を振り払いながら、さっそく端から敷きつめていきます。分厚いしっかりした芝なので、非常に重くて運ぶのもまた一苦労です。
多少でこぼこですが均等にならしたつもりの地面。タイルカーペットやジョイントマットのようにただ並べればいいだけと思っていましたが、芝マットの厚さは均等ではありません。一つ一つ目土で高さを合わせながら敷きつめていきました。
これがおそらく大間違い。
大変な時間がかかったのと、一つ一つ並べるたびに芝の表面の高さ調節のためにしゃがんで作業するので、立ったりしゃがんだりスクワットしているようなものです。ということは、900枚全部並べるのにスクワット900回、、、プロレスラーでしょうか。
先に芝をさっさと並べて敷きつめてしまって、後から目土で高さのレベルを調節するほうが楽ちんです。
「俺、ひざに爆弾かかえてっから。」
炎天下の中スクワット900回。このあと一週間ほど筋肉痛のような症状が続き、その後左ひざに違和感をおぼえ、いわゆるひざに水がたまった状態になり、痛みで歩行することが困難なほどになってしまいました。
あるあるやね。そうそうないけどね。
整形外科で調べても大きな異常はなく、何の説明もなく膝の水を抜かれ、「すごい量だな、新記録だよ。あはは」などと他人ごとのように言われ、ロキソニンを処方されるだけ。整骨院などで電気を流しても改善せず、結局この症状は半年ほど続きましたが、ある日ふっと痛みがなくなり、以前の状態に戻りました。
これは単なる推察ですが、急に激しく大腿四頭筋を酷使したために、筋肉の過剰な疲労で膝関節をサポートしきれなくなり、関節に大きな負荷がかかり、軟骨の表面にささくれのようなものができてしまい、それがいたずらして痛みを引き起こしていた。
そしてあるとき、その軟骨のささくれが何かのきっかけで取り除かれたことで、痛みがなくなったのではないだろうかと考えています。
さて、朝から始めた芝張り作業ですが、芝を敷きつめ終わったのは午後3時過ぎになってしまいました。
自己満足に浸ろうと、並べ終わった芝生を眺めていると、ある異変に気付きます。最初の頃に並べ終わっていた芝の葉っぱが針のように細くなってしまっていました。
「なんだろう。針みたいに細いね。まるで『美味しんぼ』4巻の第8話『茶の味わい』に出てくる『玉露のいいの』のようだ。」
その後も見るたびに針みたいな状態の芝が増えていきました。なんかやばいと思って調べてみると、乾燥による症状のようでした。
「炎天下に水を撒いてはいけない。水がお湯になってしまうから。」
という一般的に言われている注意事項をしっかり守っていたらこのありさま。次の日には10枚以上のTM9の芝マットが完全に枯れ芝となってしまっていました。普通の高麗芝の約2倍のお値段なので、けっこう痛いです。
枯れてしまったら全ておしまいなので、炎天下でもときどき水をまいてやるほうが良いのではないかと思います。
さらに、芝の入っていた段ボールをかぶせて日よけするなど、乾燥で枯らさないための処置は必要です。
敷きつめ終わった芝。敷きつめ方はベタ張りといって、隙間なくびっちり敷きつめる方法にしましたが、それでもすき間があくので、そのすき間に目土を入れていきます。
水はけとコストを考えて、目土にはホームセンターで買ってきた川砂を使用しました。
ちょっと湿っていたり、粒が大きめだったりして、なかなかすき間に入っていってくれません。トンボのような道具ではうまくいかないので、軍手して手ですり込んでいきます。この時すでに歩行困難なので、四つん這いで作業です。
あるあるやね。
この時点ですでに体力の限界を超えていて、休憩をとっても疲労が回復しきらないので、5分も作業するとまたすぐ休憩をとるようになってしまいました。
あるあるやね。
焼砂のようなサラサラで粒の細かい砂を使用したほうが作業も早いし、トンボでならせば、でこぼこも解消されてフラットな芝生になると思います。
この辺までは、ていねいにきちんと作業をしてきましたが、もう体もきついので、目土入れは「もういいや。」といった気持ちで適当に済ませ、完成としました。
あるあるやね。
そして最後に、地面と芝が密着するように踏んづけながら、水をたっぷりかけあげます。このとき、先ほど入れた目土がすき間に入っていくように水で押し流します。
どんどん目土が奥に入っていってしまうところは、上から足してやります。
ようやくすべての工程が終了しました。この後は根付くまで、毎日水かけするだけです。
省管理型の芝TM9を自分で張ってみて、振り返って思うことは、
- 梅雨時でも晴れた日は芝張りはやってはいけない。
- 炎天下、水をやってはいけないというが、乾燥がきつすぎるとすぐに枯れてしまう。やばそうなときは水をかけて、日よけに段ボールでもかぶせておいたほうが良い。
- 芝マットの厚みの違いは気にしなくてよい。気にせずさっさと並べて、あとで目土で高さのレベルを調節すればよい。芝に合わせなくても、芝が合わせてくれる。
- 広くて単純な地形の場所に張るときは、ロール状の芝を購入したほうが、スクワットしなくていいので絶対に楽。
- 川砂は目土としては扱いづらい。サラサラな焼砂が良さそう。
- ひざ痛は死ぬほどきつい。芝張りは素直に業者にやってもらえばよかったかもしれない。
あるあるやね。あるあるオンパレードやね。
地面からはがされて送られてくるTM9の芝マットはとてもデリケートです。乾燥してくると葉っぱが針のように細くなって来ます。
ほっておくと黄色くなって枯れてしまいます。1日も持ちません。まるで新一から切り離されたミギーのように弱々しい存在です。あなたも省管理型の芝TM9を張るときは、途中で枯らさないように大事に扱ってくださいね。
芝生?クラピア?ティフブレア?TM9?グランドカバーの選び方
「庭には芝生を敷きつめるの。」
こんにちわ、RRです。
今回は、庭のグランドカバーに省力型、省管理型の高麗芝「TM9」を選択した話です。
「庭、芝生にしようと思うんですよー。」
「えーっ!?大変だよ。芝刈りしなくちゃいけないし、すぐ雑草が生えるよー。やめといたほうがいいよ。」
「あ、ああ、そ、そうですよね・・・。」
あるあるやね。
庭のグランドカバーを選ぶとき、庭=芝生のイメージはとても強力で、まっさきに有力候補として登場してきます。
ただ、美しい芝生を維持していこうと思うと、たいへんな手間がかかるようです。
あなたも周りに相談すると、
「(おいおい、また出たよこういうやつ。素人はこれだからよ。庭といえばすぐ芝って、脊髄反射かよ。それともおまえは単細胞生物か?無理、無理。お前なんかに育てられるわけないから。今は新築に浮かれてて、できると思ってるのかなんか知らないけど、どうせ三日坊主で、草ボーボーになるに決まってるんだよ。草不可避だよ。)やめといたほうがいいよ。」
と、まず否定されるでしょう。
確かに、思い付きで芝生にしようと考えた場合、想像以上にやらなくてはいけないことが多かったり、雑草もまったく生えてこないわけじゃなかったり、思っていたのと違うよ、、、と愕然としてしまうかもしれません。
あるあるやね。
どれもこれもすべて、もうここまでの流れ全部、あるあるやね。
じゃあ、どうすればいいの?という話ですが、まずは、敵を知ること。
高麗芝を例に、芝の管理の内容を簡単にチェックしてみましょう。
- 芝張り:第一関門。地面を耕し、トンボで地面をならし、よく売ってる30㎝×30㎝程度のマット状のものや、ロール状のものを張りたい場所に敷きつめる。ベタ張り、目地張りなど、張り方には流儀があり、完全被覆までにかかる時間が異なる。びっしり敷きつめるベタ張りが最も早いが、最も芝の量が必要。敷きつめたら目土を入れる。自分でやろうとすると意外と大変。いやまじで。
- 潅水:夏は毎日やりましょう。意外と地面にしみ込んでいかないので、たっぷりじっくりやりましょう。暑い日中は避けて、朝と夕方に。
- 施肥:生長期には2か月に1回程度。
- 芝刈り:ちゃんとやるなら、生長期には週1回!意外と多いです。芝刈り機必須。
- 除草:意外と生えてくる。こまめに抜き取る。芝だけ枯れない除草剤もある。
- 虫、病気対策:ヨトウムシ、コガネムシの幼虫、梅雨時期の病気など、意外とダメージを受ける。
- サッチング:芝の間に詰まった刈りカス(サッチ)を、熊手などでかき出す。通気性を良くして生長を促す。ほっておくと病気の原因に。年に数回程度だが、意外と大変な労力でへとへとになる。サッチング用替え刃が用意されている芝刈り機もある。
- エアレーション:踏み固めなどで固くなってしまった地面に、スパイクなどで穴をあけて、通気性を良くして生長を促す。意外と大変。
- 目土入れ:芝張り、サッチング、エアレーション後や、地面がデコボコのときなどに行い、芝の足場を作ってやる。意外なことに、やり続けると、どんどん地面が高くなっていってしまう。
ここまで聞いて、ほとんどの人が「あ、やっぱりムリ!」となります。
「知れば知るほどハードルが上がっていく。」
意外とあるあるやね。
ちなみに、高麗芝は冬には地上部は枯れて茶色くなってしまいます。
冬も緑を保ちたい場合は西洋芝ということになりますが、病気などトラブルが多く、プロ向けのようです。
もうため息しか出ませんね。
でもあきらめる必要はありません。
芝に代わるグランドカバープランツはたくさんありますし、 ズボラなあなたのために、頭のいい人たちが良いものを開発してくれています。
科学技術バンザイ!\(^o^)/
できる限りメンテナンスフリー、背丈が低く芝生のように靴を濡らさずに歩ける、などの条件で調べてみると、一長一短ありながらも、だいたい次の3つが候補として浮かび上がってきます。
いわゆる最強グランドカバーです。
1.クラピア
リッピア(ヒメイワダレソウ)の改良品種。生長スピードが速く、すぐに地面を完全に被覆してくれるので、雑草が生えにくい。
草丈は極めて低く、さらに刈り込みや踏圧を与えてやることで、芝生に負けない密なグランドカバーに仕上がる。
しかもかわいらしいお花がびっしりと咲いてくれるというおまけ付き。
ただし、芝の10倍ともいわれる恐ろしいほどの増殖スピードゆえ、壁を作らなければどこまでも果てしなく広がっていく。植えてはいけない植物リストにも顔を出すほど。諸刃の剣。
ただ、種ができないので、ちょっとした壁さえあれば制御可能。
主にポット苗で販売されています。
1平方メートル当たり4ポットが理想的な植え方のようです。
芝と違って雑草対策が大変そうと思われがちですが、アージランという芝以外だけ枯らす除草剤に耐性があるので、もし雑草が生えてしまい抜くのがめんどくさくなってもこれを使えばへっちゃら。
2.ティフブレア
東南アジア系のムカデシバ(センチピードグラス)の改良品種。
他の植物の生長を抑制するアレロパシー作用があるとされ、あぜ道の緑化などに利用されるなど、ほったらかし系グランドカバー。
主に種で販売されています。
種からの栽培ゆえ、初期の生長スピードが比較的遅く、雑草の侵入を許してしまいがち。
それでも雑草ごと芝刈りしてしまえば、芝刈りのたびに雑草が減っていくという、なんとも夢のある植物です。
田んぼのあぜ道緑化に利用されるほど、ほったらかしでさまになるグランドカバーです。
葉っぱがごわごわなのと、種をアリに持ってかれてしまうのがデメリットでしょうか。
3.TM9
省力型、省管理型の高麗芝。トヨタ自動車開発品種。
草丈が普通の高麗芝の半分以下に抑えられているため、芝刈りの回数が半分以下でも何とかなるという夢のある芝。
特徴は春先や秋口などに出てくる穂。これを刈り取ってやらないと、まれにこぼれ種から先祖返りした背の高い芝(普通の高麗芝)が生えてくることがあるという仕掛けが施されています。
どんなに、「これなら芝刈りなんかしなくても平気そうだな。いいや、ほったらかしにしよう。」と決め込んでいるようなズボラな人でさえも、この穂がいっせいに出てくるのを見ると、「あ、せっかくのお値段2倍のTM9が普通の高麗芝になってしまう!芝刈りしないと!」と芝刈りがしたくてうずうずしてしまいます。
そうです。M9は人を操作するのです。
欠点と見せかけて、しれっとこんな仕掛けを組み込むなんて、、、。おそるべしトヨタ。
ロール状のものもあるようですが、主に約30㎝四方のマット状で販売されています。
いかがでしょうか。
安易に普通の芝生に決めることなく踏みとどまって、よく調べてよかったなと思ったのではないでしょうか。
3つともとても優秀なグランドカバー植物です。
ただ、この3つの最強グランドカバーには2つの共通する欠点があります。
1つは、冬は地上部が枯れて茶色くなってしまうこと。
もう1つは、販売されている形態に違いはありますが、説明書通りの量を植え込み、種まきすると、一般的な高麗芝の約2倍ほどのお値段になってしまうこと。
「良いものは高い。」
あるあるやね。
仕方ない。
ただ、圧倒的に管理が楽なので、お値段以上に「時間」が還元されます。
時間をお金で買う感覚です。
あなたも人生経験を重ねてきて、時間の大切さ、貴重さに気づいていると思います。
「時は金なり。」
あるあるやね。
じゃなくて、ことわざやね。
自分は、どうしても芝生感がほしかったので、TM9を選択しました。
草丈は想像以上に抑えられて、芝刈りなんてしなくていいのではないかと思うほどです。
でも一応1か月に1回ほどはやるようにしています。
なんだかんだ楽しい時間です。
見た目には伸びてるように見えなくても、刈りカスは思った以上にどっさり出ます。
普通の高麗芝だと刈りカスは2倍以上出るはずですから、ぞっとします。
雑草は、TM9が密になっている所にはほとんど生えません。
TM9に隙間のある所は比較的生えやすいようですが、たまに手で抜けばそれで済む程度です。
景観もすがすがしいし、砂ぼこりは出ないし、夏は照り返しがなく涼しい気がします。
冬は茶色くなってしまいますが、これも季節感があって良いものです。
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